着信を知らせる携帯電話の音に液晶画面を見ると、そこに表示されたのは電話番号のみ。
未登録者からの電話である。
一瞬の躊躇のうちに出ると「SMBCフレンド証券の・・・」と聞き覚えがある喋り方、声音で相手が喋り出した。
なぜ、携帯にかかってくるのだ、と思いながら聞いていると、前任者が転勤(退職?)したので、という引き継ぎの挨拶だ。
その程度のことを携帯にかけてくるな。
急を要するもの以外、携帯にはかけるなと言っていたのに。
面白いのはこの会社の女性は皆同じ声音を使い、同じ喋り方で電話をかけてくることだ。
まるでクローン人間。
忙しい時などは相手を勘違いしてしまう。
社内教育でそうしているのだろうか。
声の抑揚もあまりなく、いつも同じ喋り方だから、親しみも感じない。
もう少し考えたらどうだ。
しかし、客に損をさせることも多い証券業務だから、少し抑えた、口をあまり開けず、抑揚も少ない喋り方の方がいいのかもしれない。
ただ、私は好きになれないが。
それにしても、もう少し顧客の情報を掴み、客のためになる情報を持ってきて欲しいものだ。
担当が替わりましただけの電話は要らない!